あき寸法の必要性とは
鉄筋工事では、しばしば「あき寸法」という言葉が使われます。
この「あき寸法」には、どのような目的があるのでしょうか。
今回は、あき寸法の必要性について解説いたします。
▼あき寸法の必要性
■空洞を生じさせないため
あき寸法の必要性は主に2つで、そのうちの1つが「コンクリートの内部に空洞を生じさせないこと」です。
建物を建てる際は、最初に生コンクリートを枠の中に流し込む「基礎づくり」を行います。
この時に鉄筋のあき寸法が不足していると、鉄筋と鉄筋の間に骨材が詰まってしまうのです。
その結果、コンクリートの充てんが不十分となって、空洞が生じてしまいます。
建物の強度を弱めかねないため、正確な計測が欠かせません。
■接着力を得るため
あき寸法を必要とする2つめの理由は「接着力を得るため」です。
鉄筋とコンクリートは異なる特性を持っており、密着させることによって強い力を発揮します。
この力を引き出すには、鉄筋の周りに一定量のコンクリートがいきわたっていることが前提です。
あき寸法が十分でないと、鉄筋の周りに必要な量のコンクリートがいきわたらず、接着力が弱まります。
接着力が弱いことも建物の強度を弱める要因ですので、あき寸法の不足は鉄筋コンクリートといえども安心できません。
▼作業には経験の積み重ねが重要
あき寸法の値は、鉄筋の太さによって変わってくるため、正確に測るには経験が求められます。
難しい作業ではあるものの、安全な建物を作るのに欠かせない重要な作業です。
▼まとめ
あき寸法の必要性は「空洞を生じさせないため」と「接着力を得るため」の2つです。
どちらが欠けても建物の強度を保てないため、正確な計測や施工が求められます。
長野を拠点に鉄筋工事を手掛ける当社では、やる気のある方を募集中です。
未経験の方はしっかりとサポートいたしますので、お気軽にご応募ください。
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